Keepaのグラフの見方|せどりの仕入れ判断で見るべき5か所
Keepaのグラフは、Amazonで仕入れ判断をするときの土台になります。ただ、線が何本も重なって表示されるため「どこを見ればいいのか分からない」という状態でつまずく方が多い部分でもあります。
この記事では、仕入れ判断で実際に見るべき5か所にしぼって、グラフの読み方を説明します。あわせて、ランキングから割り出した販売数が実際より少なく出てしまう理由についても、当社の検証結果をもとにお伝えします。ここを知らないまま数字を信じると、売れている商品を見送ることになります。
Keepaのグラフに出ている4つの推移
Keepaのグラフには、主に次の4つの推移が重ねて表示されます。
- Amazon本体の価格…Amazonが自ら販売しているときの価格
- 新品の最安値…出品者の中でいちばん安い新品の価格
- 中古の最安値…出品者の中でいちばん安い中古の価格
- ランキング…そのカテゴリー内での売れ筋順位
どの線を中心に見るかは、自分がどこで戦うかで決まります。新品で出すなら新品の最安値、中古で出すなら中古の最安値です。全部の線を同時に追おうとすると、かえって判断が鈍ります。
Keepaはパソコンのブラウザに入れて使う拡張機能として提供されており、Amazonの商品ページを開くとグラフがそのまま表示されます。
仕入れ判断で見るべき5か所
① ランキングのギザギザ=売れた合図
いちばん重要なのがランキングの動きです。商品が1個売れると、その商品のランキングは一時的に上がり、時間とともにまた下がっていきます。グラフ上ではこれがギザギザの形として現れます。
つまり、ギザギザが多い商品ほど、よく売れているということです。逆に線がほぼ平らなまま動かない商品は、その期間ほとんど売れていません。価格がいくら魅力的でも、動かない商品を仕入れれば在庫として残り続けます。
② ギザギザを数えた販売数は「下限」でしかない
ここが、多くの解説で抜け落ちている点です。
「ギザギザの回数を数えれば、その期間に売れた個数が分かる」と説明されることがよくあります。方向としては正しいのですが、この数え方で出た数字は、実際の販売数より必ず少なくなります。
当社が約300商品で検証したところ、ランキングの下落回数から割り出した推定販売数は、31件すべてでAmazonの公表値を下回りました。1件の例外もありません。
理由は単純です。ランキングがすでに上位にある商品は、売れてもそれ以上ランキングが上がりにくく、「下落」として記録されないことがあるからです。売れ筋の商品ほど、この取りこぼしが大きくなります。
ですから、ギザギザから出した販売数は「最低でもこれだけは売れている」という下限として扱ってください。「月5個しか売れていないから見送ろう」と判断した商品が、実際には月20個売れていた、ということが起こります。
③ 「○点以上購入されました」も下限値
Amazonの商品ページに「先月○点以上購入されました」と表示されることがあります。これはAmazon自身が公表している数字なので、ランキングから推定するより確かです。
ただしこちらも「以上」であることを軽く見ないでください。この数字は50点、100点、300点といった区切りでまとめられていて、実数ではありません。「100点以上」と表示されている商品が、実際には280点売れていることもあります。
まとめると、Keepaから読み取れる販売数は、公表値も推定値も、どちらも下限です。上振れることはあっても、下振れることはありません。この前提で見ると、仕入れの判断は変わってきます。
④ 出品者数が増えていないか
見落とされがちですが、新品・中古それぞれの出品者数の推移も記録されています。
いま利益が取れる価格で売れていても、出品者数が右肩上がりに増えている商品は、これから値下がりします。仕入れて納品するまでの間に価格が崩れ、届いた頃には利益が消えている、というのはこのパターンです。
逆に出品者数が減り続けている商品は、価格が戻る可能性があります。現在の価格だけでなく、その価格がこれからどちらに動きそうかを見るための材料です。
⑤ Amazon本体が出品しているか
Amazon本体が在庫を持って販売している期間は、カートが本体に集中しやすく、他の出品者は売りにくくなります。
グラフ上でAmazon本体の価格の線が途切れている期間は、本体が在庫切れを起こしていた期間です。この線が頻繁に途切れる商品は、本体が切れたタイミングで出品者に売れるチャンスが回ってきます。逆にずっと切れ目なく続いている商品は、本体と真正面から競合することになります。
おまけ:期間の平均を比べる
Keepaには30日・90日・180日・365日といった期間ごとの平均価格が記録されています。直近30日だけを見ると、季節要因や一時的な値崩れに振り回されます。
30日平均と180日平均を比べて、直近が大きく下がっているなら「いま安いだけ」の可能性があります。逆に直近が高いなら、そのうち平常価格まで戻るかもしれません。1点だけ見ずに、必ず期間をずらして比べてください。
グラフだけでは分からないこと
Keepaは強力ですが、これだけで仕入れの可否は決まりません。次の2つは別途の確認が必要です。
- 手数料を引いたあとの手取り…販売価格から販売手数料とFBA配送代行手数料を引かないと、利益が残るかは分かりません。計算方法はAmazonのFBA手数料の計算方法にまとめています
- そもそも出品できるか…メーカーやカテゴリーによって出品制限がかかっていることがあります。確認方法はAmazonの出品制限を確認する方法をご覧ください
「売れている・利益も出る」と判断して仕入れたのに出品できなかった、というのは避けたい失敗です。仕入れる前に確認してください。
スマホでKeepaのデータを見るには
Keepaの拡張機能はパソコンのブラウザ向けのため、店頭でスマホを見ながら判断したい場面では、そのままでは使えません。この不便さを埋めるために、iPhoneのショートカットを組む方法などが共有されています。
当社の「マカド!リサーチ」は、この部分を解決するために作った無料のスマホアプリです(iPhone・Android対応、アカウント登録不要)。
- バーコード・ASIN・JANで商品を検索
- Keepaのデータをもとにした価格推移とランキングの推移をスマホで表示
- この記事で説明した出品者数の推移も表示
- 売れやすさをSSS〜Gのランクで表示(この記事の②③で説明したとおり、いずれも下限値として計算しています)
- 手数料を引いたあとの手取り額を自動計算
- 目標利益率から「いくらまでなら仕入れていいか」を逆算
グラフの読み取りと手取りの計算を、店頭でその場で済ませられます。詳しくは無料リサーチアプリ「マカド!リサーチ」を公開しましたをご覧ください。
まとめ
- Keepaのグラフはランキングの動きから見る。ギザギザ=売れた合図
- ギザギザから出した販売数は下限。当社の検証では31件すべてが実際より少なく出た
- 「○点以上購入されました」も区切りでまとめられた下限値
- 出品者数の推移を見れば、これから値下がりするかが読める
- Amazon本体の線が途切れる商品は、出品者に売れる余地がある
- 期間平均は30日と180日を比べる。1点だけ見ない
- 手取りの計算と出品制限の確認は別途必要
価格推移そのものの調べ方はAmazonの価格推移・ランキングを調べる方法に、仕入れ全体の進め方は電脳せどりのやり方にまとめています。
店頭での判断は、無料アプリでその場で
マカド!リサーチは、バーコードを読み取るだけで価格推移・売れやすさ・手取り額まで表示する無料アプリです。iPhone・Androidの両方に対応しており、アカウント登録も課金もありません。
▶ iPhone版をダウンロード(App Store)
▶ Android版をダウンロード(Google Play)
出品後の価格改定や売上管理までまとめて自動化したい方には、マカド!(月額4,980円・税込/登録月と翌月は無料)もご用意しています。
店頭など、スマホで同じことを確認したい場合はiPhone・AndroidでKeepaの価格推移を見る方法をご覧ください。

